パーソナルトレーニングで怪我をする人が増えている!?

こんにちは。練馬区(NAS光が丘)・池袋(ジェクサー池袋)で活動中の40代以上専門パーソナルトレーナーの小村です。

パーソナルトレーニングで怪我に注意という記事が、4/22の日経新聞に掲載されていたとお客様から教えてもらいました。

コロナ禍で運動不足になった人が多いので、パーソナルトレーニングの需要は上がっているのは確かだと思います。

僕の友達も、体験初日で脚を怪我してしまいそのまま病院へ。

需要は増えていますが、質はどうかというと、ピンきりです。

今回は、パーソナルトレーナー選びで失敗しないためのヒントをご紹介しますね。

個人差を無視して、基本に当てはめすぎ

トレーナーの学校や資格では、最初に基本を教えられます。

基本がわからないと、応用に行けないのでそれはとても大事です。

しかし、経験が少ないと、どんな人にもこの基本を当てはめようとしがちです。

たとえば、

・脚は床と平行まで下さなければいけない。

・体重の○○倍の重ささを上げなければいけない。

・肩はこの角度でなければいけない。

など、決めごとがたくさんあります。

逸脱するのは問題がありますが、可動域や関節構造、骨や筋肉の長さは人それぞれです。

無理やり型にあてはめようとすると、それで怪我をしてしまう場合もあります。

プロトレーナー以外の副業トレーナーが増えている

僕のようなプロのトレーナー以外にも、学生のアルバイトさんや、副業で片手間にやっている人も増えています。

最大手のプライベートジムの研修プログラムは、「192時間の研修を受けている」と謳っていますが、たったの192時間ですよ(笑) 2〜3ヶ月です。1日8時間フルでやったら1ヶ月で終わります。

数字のマジックに騙されないようにしましょう(^_^;)

最大手でこれだと他は・・・(-_-;)

BIG3にこだわりすぎ

なぜ怪我人が増えるかというと、BIG3と過負荷の原則にこだわりすぎるからです。

BIG3とは、バーベルを持って行うトレーニングの代表で、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトという種目をいいます。

授業を受けると、もっとも重要なトレーニングとして、これをやらないと意味がないくらいな感じで刷り込まれます。

今回の新聞の例でもデッドリフトが取り上げられてます。

性別、年齢、経験などを考慮すれば、他にもっと良いトレーニングがあるのですが、経験の浅いトレーナーは知識も浅いのでどうしてもBIG3を優先してしまう傾向にあります。

僕も学校卒業したてのトレーナーの指導をしていましたけど、なかなか考えを変えられない人が多かったです。

ちなみに、僕のレッスンではBIG3をやっている人の方が少ないです。

過負荷の原則にこだわりすぎ

過負荷の原則とは、筋肉や筋力をつけるには重さや回数や時間などを、ある一定以上の負荷をかけないと身体は強くならないという原則です。

10kgが10回3セットできたら、11kgにするようなことです。

経験の浅いトレーナーは、このセオリーに凝り固まっている人が多いです。

40歳、50歳となるうちに、筋肉は成長できても、関節がついてこれなくなってきます。

負荷を上げていくには、若いころよりも慎重に行う必要があります。

経験の浅いトレーナーにはこれがわかっていない人がいます。

僕も40代50代と歳を重ねていくうちに身を持ってわかりました。

関節は再生ができない消耗品です。

筋肉と違い、鍛えていても加齢で劣化していきます。

指導者のストレッチの対する勘違い

ある理論で、「静的なストレッチをすると筋力が下がるので、筋トレ前には静的なストレッチをしない方がよい」というものがあります。

本来は、高重量の1回しか持ち上げられないような「最大筋力」下がるということなのですが、これを筋トレの効果が落ちると勘違いしているので、レッスンでストレッチはしないと言っている指導者もいます。

しかし、僕たちのようなシェイプアップや健康目的の中高年は、最大筋力を求めるようなことはしません。

最大パフォーマンスを出す為に、リスクが上がるのでは本末転倒。

各部位10~30秒くらい伸ばす静的なストレッチと、肩回しや股関節回しなどの動的なトレッチを組み合わせて行いましょう。

準備運動不足

そもそも準備運動をしないでいきなりトレーニングを始める指導者もいます。

僕も昔のセミナーで、ストレッチなどの準備体操は不要と言われたことがあります。

理由は、アップセット(軽めのオモリで行うトレーニング)が準備運動になると思っているからです。

若い人はそれでもいい場合もありますが、中高年や初心者は絶対に準備運動は必要です。

その先生も50歳近くになり、今では準備体操は必要だといっていますよ(笑)

ストレッチなどの準備体操と、アップセットは必ず行いましょう。

自分が基準になっていることが多い

たとえば、トレーナーでデッドリフトを150kg以上上げる人はザラにいます。

これくらい上げる人は、アップセット(準備運動)でも60kg〜80kgは上げます。

経験の浅いトレーナーは、それが基準になっていて、

「30kgなら自分のアップよりもずっと軽いから、これくらい大丈夫だろう」という判断でやってしまいます。

初心者ぽい人に、いきなり40キロのバーベルを持たせて、めちゃくちゃなフォームで指導しているのをみたことがあります。

やばすぎます。

「やれる!やれる!」とはっぱをかけられても、不快な痛みや違和感を感じたら、すぐに中止して指導者に伝えましょう。

経験の浅い指導者は、フォームの微妙な違いに気が付かない

重いものを持ち上げることを重視しすぎて、フォームがおろそかになっている指導を散見します。

フォームが崩れると、効果よりもリスクが上がっていきます。

昔受けたセミナーで、「フォームを多少崩してでも負荷を上げることが大事」といわれたことがありますが、僕は断固反対です。

ムキムキ命の人は、「リスクをとってでも身体をでかくしなければいけない」ということなのかもしれませんが、理解できないし、それを一般人のレッスンに当てはめるなよと思います。

最後に

長々とちょっと愚痴っぽくなってしまったかもしれませんが、パーソナルトレーニングは人生を変えるといっても過言ではありません。

あなたが、パーソナルトレーナー選びで失敗しないように、こちらの記事(クリックしてください)にも紹介してあります。

ぜひ参考にしてください。

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